PC修理の初心者あるある失敗例

PCは、世界中のさまざまなメーカーからパーツやソフトウェアが製造、販売され、その組み合わせは天文学的数字になります。それだけに、PC修理が必要となった際に、原因の究明には、熟練の技術者であってもひと苦労します。パッケージとして1台で販売されているPCを購入し、周辺機器や内蔵のハードウェアを一切付け加えず、ソフトウェアも新規にインストールしなければ、原因の究明はしやすいですが、実際にはそのような訳には行きません。 それぞれのユーザーの好みで、自由にカスタマイズできるのがPCの魅力のひとつですが、その自由度と引き換えに、所有者本人にしか分からない設定や組み合わせがあれば、他者がそれを探るのは、さらに困難を極めます。今回は、そのような難しさの伴うPC修理について、初心者の方が陥りやすいあるある失敗例について、考えていきます。

故障したと思いきや勘違いである事も

初心者の方にありがちなのは、設定の変更や、誤ったドライバのインストールなどに気付かず、故障と勘違いしてしまう事です。画面が突然暗くなったと思ったら、実はスクリーンセーバーが自動起動していたという事もあります。 多くの場合、間違ったドライバをインストールしようとすると、そのハードウェアが存在しないというエラーメッセージが表示されて、インストールウィザードの動作を停止します。しかし、稀に、間違ったドライバでもインストールが完了してしまい、その後、不具合が発生し、それをハードウェアの故障と勘違いしてしまう事があります。 以上のような、勘違いや選択ミスが原因で発生していたにも関わらず、PC修理業者に持ち込んだ結果、故障ではないと判断されるだけではなく、検証手数料を支払わなければならないケースは、実は少なくありません。修理を依頼する前に、まずは設定の見直しや、ドライバの再インストールなどを、徹底的に試したいところです。

ピンポイントで原因が絞り込めない

突然画面が暗くなってしまった場合、まず原因として、ディスプレイや、グラフィックカードの故障と思ってしまいがちです。しかし、ディスプレイを新品に買い替えたり、内蔵のグラフィックカードを新品と換装しても、症状に変化がない事が、しばしばあります。 ついつい見逃しがちなのは、PCパーツの中でも経年劣化が顕著に表れる電源ユニットの問題です。購入時は絶好調だったとしても、高温の部屋や、長時間稼動など、過酷な環境で利用する事があれば、劣化が進行し、正常な電力を供給できなくなり、突然の電源切断が発生することがあります。この例では、電源ユニットを交換しない限り、他のパーツを何度新品に交換しても、症状が治まる事はありません。 これらの判断は、経験の積み重ねしかありませんが、可能であれば、検証用の予備のパーツを用意しておけば、原因の究明に役立ちます。例えば、グラフィックの問題があれば、内蔵のグラフィックカードを取り外し、検証用のグラフィックカードで症状が治まったなら、内蔵のグラフィックカードに故障の可能性があると判断できます。